ポジティブリストについて

                                          松窪動薬   松窪清一郎

529施行 厚労省のHomePage参照

メディキットのパンフレットや試供品

休薬期間に注意が必要な医薬品

ポジティブリスト

旧:抗菌剤以外は規制なし

新:抗菌剤以外も規制あり

薬剤基準:<001ppm

帳簿の記載:薬の使用年月日を正確に記録

1.添付文書を熟読

2.投薬中・投薬後の動物を間違えない

動物用医薬品などの食品衛生法違反を防ぐために

1.家畜の適切な飼養管理

2.薬品の適切な使用

3.業者との信頼関係

金属探知機、肺炎治療  勝利の方程式                都城開業  山本浩通

サークル状やスティック状などの形態:4900円から49800

SD-1は実用的でない(小さいため接近してるときに蹴られる

JM9SPが一番優秀だが感度がよすぎて柱など周囲のものに反応してしまう

W-HMD40は値段のわりに使い勝手が良い。4900円でカバーつき。



探知距離







釘2cm 釘5cm 針金10cm 18G針 はさみ ステンボルト
JM9-SP 49,800円 3 6 3 0 15 10 http://www.rakuten.co.jp/seasonproshop/465962/514464/#470119
W-HMD-40 4,900円 3 4 2.5 0 10 7 http://www.wtwjapan.com/kinzoku.htm
W-HMD-40DX 9,800円 1 2 2 0 7 5 http://www.wtwjapan.com/kinzoku.htm
W-HMD-60 12,800円 1 3 1 0 4 4 http://www.wtwjapan.com/kinzoku.htm
SD-1 28,570円 1 2 1 0 3 3 http://www.rakuten.co.jp/seasonproshop/465962/514464/#470119
アニロケーター
1 3 2 0 7 0


肺炎の治療

抗生物質+補液+ヘパリン加輸血(500ml(ヘパリン5000IU含有)/体重50kg)1

血液凝固亢進異常を改善するため。

バイトリルなど

or吸入器

農家に頼んで毎日

ひどいのは初診で行う


勝利の方程式               

整理整頓・ミーティング・見える化

要らないものを捨てるのが「整理」
必要なものをすぐに出せるのが「整頓」

これを、獣医師の診療車について考えてみると。

牛を飼っている農家ならほとんどのところに獣医師がくるはずです。
そのとき、獣医師が乗っている車の「かたずき具合」を見てください。

某共済診療所の診療車は、すごく散らかっているのが何台かあります。
たぶん、みなさんのところに来る獣医師の車も、かたづいてないかもしれません。

診療車が整理整頓されていないと、どんなことになるでしょう。

まず、使った注射器や薬のビンが散らかっています。
使った薬の紙箱が、雨に濡れてカビが生えています。
乱雑に入れられた薬は、どこの何があるかよくわからず、
下の方には、使用期限の切れた薬がカビの生えた箱に入っています。

治療に必要な薬を探そうとしても、車に積んでなく
特に緊急で必要な薬が見つかりません。

使った針も散らかって、新しい針がなかったら古い針を洗って使います。
使った医療廃棄物も分別してなく、ごちゃ混ぜに入っています。

こんな状態では、まともな診療が、できるはずがありません。

「整理整頓ができて初めて標準の作業に取り掛かれる」
これは獣医師でも、同じです。

でも、獣医師は学校でも職場でも、こんなことは習わないのです。

診療車が整理整頓されていない状態は、
ちょうど、頭の中が整理整頓されていないのと
おもしろいくらいに符号します。

過去の治療経過や症例、結果など整理整頓されていなく
ごちゃ混ぜに頭の中にある状態を目にみることができます。

目標は高く

どれだけ恵まれて生まれてこようが環境によっては持ち腐れになる。

永守氏の企業改革ビデオ:出勤率が悪くて、散らかってる職場は1位になれない。

 →牛舎も同じことがいえる

細部までこだわるのは、整理整頓が利益に結びつくマメ

整理整頓ができて初めて標準の作業が決まり、その次の過程に進める。



破傷風の症例                        鹿児島開業 蔵田

57万円の仔牛 14カ月齢 330〜350kg

肢から感染?

6/16に行ったら衰弱、起立不能、後弓反張、口は開かない

血清を2日で1000cc静注、マイシリン60cc23日まで

19日に水を少し飲みたそう、口が少し開く

漸次回復

23日元気になって餌を食べるように

輸液なし→刺激なしのほうがよかったのか?

後輩の先生は抗生物質の大量投与で治した。

産後の牛は治療が難しい。立ってる間は治る見込みあり。


四肢奇形                            日置地区農業共済組合 安村悦朗

59♀ 神高福に平茂勝で大きい

趾部の奇形、四肢全部

周囲をテーピングで固定(1ヶ月くらい)

体重が増えた分悪化

趾後部に支えをおいて固定する

最初からまっすぐ固定する。(蹄の先端だけで立つぐらい)

骨折を防ぐにはギブス

ギブスだけでは治ったり治らなかったり。

手術をしてもくっつく場合とくっつかない場合もある。

牛の眼球異常

左眼瞼にできものがあって、左黒目が下を向いていて見えてない。

来月の3日せり

病名はなんとつけましょう?

答:ご覧のとおりって言ったほうがいい、変に病名つけないほうがいいかも。



脂肪壊死症について                宮崎大学  片本


兵庫でもともと多かった。

宮崎でも最近問題になりつつある。

1.ヒトの肥満学の進展

最近における「肥満学」の進展

 94年:肥満遺伝子の同定に成功

 95年:肥満遺伝子産物であるホルモンの生理作用が明らかにされ、レプチンと命名。

遺伝的素因による肥満

同種の固体でもある個体は非常な肥満を呈することを見出し、肥満個体と他個体との違いは、遺伝子の相違が明らかとなる。

肥満遺伝子はホルモンをつくっている

  脂肪組織のみの減少に基づく体重減少をきたす作用が認められ、レプチンと命名された。  

メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)

 ひとりの人間が「生活習慣病」を複合して持っていると、一つ一つが軽度でも、複合的に動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞や脳梗塞という致命的な病気を引き起こす。

シンドロームXと死の四重奏

 シンドロームX:インスリン抵抗性・耐糖能異常・高インスリン血症(糖尿病)・高中性脂肪血症・低HDL血症(高脂血症)・高血圧が重なると心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳血管障害を起こしやすくなる。

 死の四重奏:上半身型肥満に耐糖能異常(糖尿病)、高中性脂肪血症(高脂血症)、高血圧をあわせて持っていると早期に狭心症や心筋梗塞などを発症する。

 以上の表現を統一して「メタボリック・シンドローム」とする。

りんごと洋梨

 同じような体型・体重のヒトでも内臓脂肪が極端に多いヒト(内臓脂肪型肥満)と、皮下脂肪が多いヒト(皮下脂肪型肥満)にはっきり別れる。

かくれ肥満

 男性では肥満のヒトより「かくれ肥満」のヒトのほうが多い。「かくれ肥満」の男性に共通しているのは、間食が多いこと、アイスクリームが好きなこと、自動車による移動が多いこと、緑黄色野菜が嫌いなことである。

皮下脂肪と内臓脂肪

 脂肪は遊離脂肪酸とグリセロールに分解され、皮下脂肪の遊離脂肪酸は近くの筋肉で消費されるが、内臓脂肪のほうは直接、門脈から肝臓に運ばれて、また中性脂肪に合成される。

脂肪細胞の秘められた素顔

脂肪細胞は、単なる中性脂肪を貯めておく倉庫ではなく、様々なホルモンやサイトカインという生理活性物質を放出している。メタボリック・シンドロームといわれる内臓脂肪の悪影響も、そのほとんどの原因が脂肪細胞が出しているホルモンとサイトカイン。これらをひとまとめにアディポ・サイトカインといい、これには悪玉サイトカインと善玉サイトカインがある。

レプチン

 レプチンは善玉アディポサイトカイン第一号で、肥満細胞から放出され、体の脂肪量を一定にするように監視しているホルモン。ヒトでの肥満はレプチン抵抗性が原因。

アディポネクチン

 もう一つの善玉アディポサイトカインで、インスリン抵抗性を改善し、インスリンの効き目を良くする一方で、血管平滑筋の増殖を抑えて動脈硬化を防ぐように働く。

遊離脂肪酸

 インスリン抵抗性を引き起こす物質で、悪玉アディポサイトカインの一つ。

PPAR(ピーパーガンマ)

 遊離脂肪酸がたくさんあると元気づく悪玉アディポサイトカインで、脂肪細胞に働いて、その分裂を促進させる。

腫瘍壊死因子(TNF-α)

 脂肪細胞から出ている悪玉アディポサイトカインの一つで、脂肪細胞から出た腫瘍壊死因子は、肝臓や筋肉でブドウ糖が使われるのを抑えるだけでなく、インスリン受容体の働きを低下させてインスリンの働きを邪魔する(インスリン抵抗性)

PAI-1(パイワン)

 肥満と血栓性疾患とを直接結びつける因子。血管の内側をおおっている内皮細胞から出るPAI-1は、血栓を溶かす反応を妨げ、結果として血液が固まりやすくなることが問題視されていたが、脂肪細胞からも分泌されている。内臓脂肪が大量にたまると、このPAI-1の作用で心筋梗塞や脳梗塞が、より発病しやすくなっているかもしれない。

その他の悪玉アディポサイトカイン

 アンギオテンシノーゲン:血管を収縮させて血圧を上げる。

 レジスチン:コレステロールや血糖の代謝を悪くする。

 アディプシン:免疫作用をおかしくする。

1のまとめ

 脂肪細胞は最大の内分泌臓器である。小型の脂肪細胞からは、善玉アディポサイトカイン(レプチン、アディポネクチン)が分泌され、大型の脂肪細胞からは悪玉アディポサイトカイン(TNF-?、レジスチン)が分泌される。アディポネクチンとTNF-?は、インスリン感受性および抗動脈硬化作用において互いに拮抗する。悪玉アディポサイトカインは、ほとんどが内臓脂肪から出るため、内臓脂肪型肥満はメタボリックシンドロームを誘発する。

2.脂肪壊死症についての最近の話題

脂肪壊死症の病因

 チャンネルアイランド種(ガンジー種、ジャージー種)、黒毛和種に好発。遺伝的素因として資質系に好発。若齢時に粗飼料給与不足で濃厚飼料主体で飼育された牛に発生しやすい。米国でエンドファイト中毒による発生の報告あり。分娩前後や移動などのストレスが誘因となり発症。脂質代謝に関与する膵の内分泌機構の異常。

脂肪壊死症の治療薬

 ハトムギの種子(ヨクイニン):壊死脂肪組織の不飽和脂肪酸の割合を高める。牛用混合飼料の植物ステロール:腸管でのコレステロール吸収を阻害。イソプロチオラン製剤:肝賦活剤、脂肪酸合成阻害。ビタミンEおよびパントテンサン酸カルシウム:抗酸化作用、肝機能の改善

全国での死廃事故頭数の推移、栄養度と発生率の推移などの実際のデータ。

2のまとめ

 発生の増加に栄養度の上昇(肥満)が関連する。発生には、種雄牛の系統が関与する。脂肪壊死症牛の特徴:1)腸間膜の脂肪細胞は大きく、合成の・分解能が亢進。2)腸間膜脂肪組織の動脈での動脈硬化の初期病変。

3.家畜におけるアディポサイトカインの機能

 制限給餌や泌乳期・乾乳期における血中レプチンなどアディポ・サイトカイン濃度のデータ。

3のまとめ

 血中レプチン濃度は、BCS、体脂肪率、脂肪細胞の容量と正の相関性を示す。泌乳期の血中レプチン濃度は、エネルギーバランス(EB)を反映し、負のEBの時期は低値を示す。反芻家畜の脂肪組織でTNF-?は産生され、血中TNF-?濃度は肥満の動物で高値を示す。TNF-?は血中の脂質・ビタミン濃度に影響される。血中TNF-?活性はインスリン抵抗性と相関する。

4.脂肪壊死症の対策

 肥育牛と特肉牛の発生率では兵庫がかなり高い。以前は三重でも肥育牛での発生率が高かったが最近は下がってきた。

NOSAI三重で肥育牛の発生率が減った理由:1)ある共進会に出品するのを目的としている農家に発生が多く、そういう農家の廃業が増加した。2)肥育牛の発生では、治療するメリットがないので、早期発見・早期出荷を強く奨励・指導した。3)評価基準・残存物価格などをどう疾病をターゲットに見直した。廃用牛の特徴として登録牛検査成績で寛幅が正常牛より短い傾向にあった。骨が出来上がる前に濃厚飼料の多給によるものだろう。内臓脂肪の蓄積度を、尾根部縦皺の皮膚の厚みで推定。

サシのはいる理屈

牛によっては十分脂肪が沈着するような飼料を与えられていても、肉の価値を高めるのにあまり役立たず、厚脂として皮下脂肪にたまる例もあれば、皮下、筋間その他の無駄な脂肪は少なくて、もっぱら筋肉内の脂肪交雑を増やしている牛もいる。脂肪のつき方が遺伝的な素質に強い支配を受けており、肥育牛の父牛の影響が強く出たためである。このことは、最後の決め手は遺伝的な要素が握っていることを意味し、飼養技術によって調節可能な範囲は限界があると見るべきである。

但馬牛の肥育特性

 肥育時に皮下や筋間などの余分な脂肪になりにくいことが、和牛の特性とされているが、但馬牛はその中でも際立ってこの特性が強い。

抗酸化ビタミンによる発症予防・治療

目指すべき美味しい牛肉生産:1)健全に育成・肥育された牛の生産―安全・安心な牛肉。2)消費者のニーズにあった牛肉―若者向け、高齢者向け。3)牛肉のうまみ評価―脂肪酸組成、遊離アミノ酸、核酸。

対策

 良質粗飼料を中心とした育成期の飼養管理(DG0.5kg)。基本登録時(18ヶ月齢前後)におけるリスクファクターの分析と、その後の農家指導:1)尾根部の縦皺の皮膚の厚み(2p)2)血清遊離グリセロール濃度、CPK活性。休耕田における和牛放牧。抗酸化ビタミンによる発症予防。

ストレスに伴って発症した白血病様牛         NOSAI鹿児島  赤星

ストレスに伴って発症した白血病様牛4頭。全農場陽性。20年前の鹿大の調査では3%。

4例概要:食欲あり、3例は眼球突出。

13乳房硬結(再発性)。血便3日齢で発症。周囲にも同様病変。幼若化リンパ球、核不整。例2:眼球突出なし、表在リンパの腫脹伴わない。同居牛6頭流行性呼吸器疾患。結膜に黄疸。全身性に腫瘍。例395%以上リンパ球、異型リンパの出現あり。外見上から白血病とわからず。例4:右目のみ眼球突出。

まとめ:発症は流行性呼吸器疾患の蔓延、死亡時の分娩、導入のストレスに伴って、発症。眼球突出が3例、乳房炎が2例。発症してから急速に悪化。

                                                                                                   

血清蛋白分画(γ‐グロブリン)を用いた肥育牛の予後判定
                                              シェパード   蓮沼

目的:血清蛋白分画はアルブミンとグロブリンの割合を特徴的な波形で判断することにより、診断をつけるための補助的役割を担う。血検のときに蛋白分画の中の、?−グロブリンに注目し、実際の症例と比較検討して、予後判定のスタンダードの一つとする。

蛋白分画とは:血清分画中のAlbGlob(α1、α2、β、γ)5分画を色素で染め、その濃さを曲線グラフにした後、各々の面積から分画比(%値)を求める検査。

Alb:高値では脱水、低値では慢性肝炎・肝硬変・ネフローゼ・消化吸収障害を示す。

α1・α2:低値は肝機能低下、高値では急性炎症を示す。(α1α2の成分を総括して旧制相反応物質と呼ぶ。)

β:高値では妊娠・高脂血症を示し、低値では肝機能低下・低栄養状態の持続を示す。

γ‐グロブリン(免疫グロブリン):高値では慢性化膿性肺炎・多発性肝膿瘍、慢性心内膜炎、創傷性疾患・その他の慢性化膿性疾患を示し、低値では原発性・続発性免疫不全や免疫グロブリン欠損症を示す。

γ‐グロブリンの判定基準

 20%台:普通。2035%:何らかの慢性炎症の可能性。長期的視野で牛の状態を観察する必要あり。3540%:重度の慢性的炎症、予後不良の確率が高い、寛解目指す。40%<:治癒の見込みは絶望的、畜主への十分なインフォームド・コンセントを行い、早期の出荷、もしくは安楽殺の検討。

まとめ:γ‐グロブリンの増加は体内の激しい急性あるいは慢性の炎症性、化膿性、膿血性の病的機序の表現である。体内の何処に問題があるかはわからないが、重大な問題が体のどこかに存在することを示唆。γ‐グロブリンは、α、βグロブリン、臨床症状、その他の検査結果と組み合わせて、肥育牛の予後判定に非常に重要な指標とすることができる。

鹿大に来るまでの経緯とこれからの展望について自己紹介を兼ねて


 「豚の疾病制御を目的とした胚移植技術の応用」その他

鹿児島大学農学部 臨床獣医学講座獣医繁殖学分野 小島敏之

(元農林水産省畜産試験場繁殖部上席研究官、同家畜改良センター本所技術部技術第1課長)

豚の胚移植技術は、クローン技術を利用した再生医療、異種移植などの医学での利用価値の高さに比べると、畜産技術としては牛の同技術ほどには評価されていない。その理由として、豚自体が多胎である(育種改良の相対的メリットの低さ)、妊娠期間が牛に比べて短い(育種改良の相対的メリットの低さ)、個体としての価値が相対的に低い、系統造成が盛んに行われたおかげで比較的均一な形質を有している、現状以上の排卵を誘起する確実な方法が見つかっていない、成功率を考えれば外科手術に頼らなければならない、胚の凍結保存技術の成功率が低い、などが挙げられる。しかし、胚を体外に取り出し、洗浄した後に受胚動物に移植すれば、供胚動物由来の病原体による受胚動物ならびに生産される産子への感染を防止することが可能であるという胚移植技術の大きな特徴を最大限に利用することによって、豚の胚移植技術は充分に養豚業界に貢献できる技術とすることができると確信する。

ここでは、農林水産省家畜改良センター本所在職中に経験した、疾病伝播を防止しながら育種素材を導入する手段として豚胚移植技術を応用した一例を紹介する。

豚の疾病予防を目的とした胚移植について

豚の超低温保存

1.家兎:ダイレクトトランスファー(耐凍剤はDMSO)。細胞膜透過性の速度がポイント。

1.牛:固定化ヨウ化銀による自動植氷。凍結融解した未受精卵子からの仔牛生産。アルギン酸Ca

豚胚移植の応用:過剰排卵の簡易化。リポソーム製剤化したFSH。妊娠極初期の母体の血小板活性化とその効果。

豚の繁殖効率改善:飼料への不飽和脂肪酸の添加効果。

ヒートストレス対策:熱感作を受けた豚胚におけるヒートショックプロテインの産生。γ‐リノレイン酸を給与した豚におけるヒートストレスの融解。

体細胞クローン牛の生産:ミトコンドリアDNAがクローン牛の能力、形質に及ぼす影響の調査とその発展形。

海外協力:オーストラリア、有袋類における胚発育休止からの賦活化に及ぼす。血小板活性化因子(PAF)の役割。

豚の胚移植にはSPF豚を用いる。第一次SPF:重大な疾病のない母豚から帝王切開など外科的に取り出されたもの。

胚移植により伝播を防ぐことが期待できる疾病。

分類1:オーエスキー、分類2:豚コレラ、分類3:口蹄疫、豚水泡病、アフリカ豚コレラ、分類4:水疱性口炎、豚パルボ。

目的とする胚の時期:初期胚盤胞〜胚盤胞

使用しない胚:拡張胚盤法は透明帯が薄くなっており、洗浄の途中で透明帯から脱出する可能性があるので使わない。透明帯に付着物がついた胚は細菌・ウイルスなどがついている恐れがあるため使わない。

胚の洗浄:M2液→0.25%トリプシン液→M2

文献紹介

                         宮崎大学   上村

Bovine model of reproductive aging: Response to ovarian synchronization and superstimulation.発情同期化と過剰排卵刺激に対する加齢の影響:牛モデル

加齢の繁殖への影響:加齢牛ではホルモン処置後の発情同期率の低下

年をとると性腺だけでなく、頭(視床下部・下垂体)の方も鈍くなる。そのため、外部からのホルモン処置に対しても反応が鈍くなる。